カスタマー平均評価: 4.5
平尾ジャパンの後に来るものは 平尾ジャパンに期待した者としては、その戦術、スピリットがわかって面白かった。
しかし、結果として平尾ジャパンが世界に通用しなかったことはどこに問題があったのか、この本を書いている時点では、平尾さんにも分からなかったであろう。
だから、今、もう一度この本の続編を書いてほしいと思うのだ。どこが足りなかったのか、どこに問題があったのか。
イメージどおりのマネージメントが出来なかった理由、リーダーシップが発揮できなかった理由、そして、ゲームメークが出来なかった理由を、当の本人から聞きたいと言うのは酷であろうか?私は、変な評論をされるよりも、自身が書くべきだと思う。
成功談ばかりでは進歩はない。 とっつきにくさの先に良薬あり 読み始めて暫くは、「ラグビーの本らしいけど、難しくておもしろくない本」という印象で、読み進めるスピードも遅く、楽しくない読書でした。 しかし、読み進めていくうちに、ラグビーの話も多くなり、また、2人の考えていることが何となくわかってきたため、読むスピードも速くなってきました。ラグビーをやっていた私にとっては、高校もしくは大学の頃に読みたかった本です。(理解できたかどうかは疑問ですが)ラグビーというスポーツを突き詰めれば、このような考え方ができるということに対し、目からうろこが落ちる思いでした。 しかし、本書はラグビーだけではなく、仮説を立てて実行するなど、ビジネスにも有効なヒントが、多数書かれており、何度も読み返したい1冊です。 何度も読み返したいしなやかな本 日本のラグビーは、世界的レベルとはかなり差があり、その差は広がりつつある(ラグビーワールドカップでも、大敗の試合が殆ど)。サッカーとは対照的な状況だ。その原因は体格、体力面よりもむしろ、コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、コーチング、戦略・戦術といったソフト面での立ち遅れが影響しているようである。その構造は、日本全体にも当てはまる。 では日本はどう戦っていけばいいのか、松岡正剛と平尾誠二、二人の「イメージメント」の達人が示す戦略的指針は、示唆に富んでいる。 成功体験を積み上げ、かなり豊かさを実現した日本が、すぐ出来るかは疑問だが、禅で言う「朕兆未萌の自己」、即ち、型になるまえの自己に戻ることによって、恐怖や不安、自信のなさから開放さ!れ、トライを目指す。強く、大きな自己ではなく、弱く、壊れやすい自己を意識し、失敗や挫折があっても、逆に新しい展望に立てることを楽しむ気持で進んでいく。 まず、一人一人が、こうした発想へ転換していけばいいのだろう。そこからしか始まらないと思う。 各章の間々に、絶妙の解説、まとめ、さわりが入る。この「間」よって、更に引き付けられると共に、イメージを増幅させられ感じがした。 何度も読み返したいしなやかな本 日本のラグビーは、世界的レベルとはかなり差があり、その差は広がりつつある(ラグビーワールドカップでも、大敗の試合が殆ど)。サッカーとは対照的な状況だ。その原因は体格、体力面よりもむしろ、コミュニケーション、チームワーク、リーダーシップ、コーチング、戦略・戦術といったソフト面での立ち遅れが影響しているようである。その構造は、日本全体にも当てはまる。 では日本はどう戦っていけばいいのか、松岡正剛と平尾誠二、二人の「イメージメント」の達人が示す戦略的指針は、示唆に富んでいる。 成功体験を積み上げ、かなり豊かさを実現した日本が、すぐ出来るかは疑問だが、禅で言う「朕兆未萌の自己」、即ち、型になるまえの自己に戻ることによって、恐怖や不安、自信のなさから開放さ!れ、トライを目指す。強く、大きな自己ではなく、弱く、壊れやすい自己を意識し、失敗や挫折があっても、逆に新しい展望に立てることを楽しむ気持で進んでいく。 まず、一人一人が、こうした発想へ転換していけばいいのだろう。そこからしか始まらないと思う。 各章の間々に、絶妙の解説、まとめ、さわりが入る。この「間」よって、更に引き付けられると共に、イメージを増幅させられ感じがした。 イメージの力が自分を磨く イメージ力って凄い効果があると思います。ここで言うイメージは確かに、イメージ一般もあるし目標や個人が持っているモチベーションの部分でもある。この本を一読すると大変実力が付いた感じがする。 本質を見抜き無駄を省く、人間同士の関わり合いからビジネスまであらゆるシーンに根底において応用できるスキルが凝縮された本です。 編集という作業、心理学的な側面をも駆使して奥が深い人間性の本質をひもといて行くかなり、高度で読み応えのボリュームがある本です。 単行本に続き、文庫化されて絶対にサラリーマンには読んで欲しい一冊ですね。営業や人心掌握の術や部下のやる気の引き出し方や、戦略を練る際に如何に視点を置き、どう実行して具現化するかまで書いてあります。凄い一冊です。私の原点の本です。
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